新年のご挨拶
旧年中は格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
2019年10月にホールディングスカンパニーを設立してから約2年余りが経過いたしました。
皆様のご厚情に支えられながら、三ッ輪ホールディングス発足当初からのミッションである、「各事業会社における新たな価値の創造のスピードアップ」「事業会社間のシナジー効果の最大化」「M&A・資本提携先の拡大」について、徐々に結実してくることができました。
昨年を振り返ってみると、外部環境としては厳しい事業環境でした。一昨年から続く新型コロナウイルス感染症、また、各地で地震や水害等の激甚災害が社会経済へと暗い影を落としました。
さらには脱炭素社会への移行への加速が、既存エネルギー事業の在り方に変革を求める大きな波として押し寄せております。
そうした中、我々は事業環境の変化を成長の機会として捉え様々なことに挑んだ、チャレンジングな一年になりました。
当社グループの三ッ輪産業株式会社では、同業5社による国内最大級のLPガス広域配送事業者である株式会社ジャパンエナジックを設立しており、災害発生時に被災地に対して周辺地域からの即時応援が可能な体制作りを進めてきました。
今後も、平時だけでなく、非常時においてもエネルギーを安定的に安全に供給できる仕組みの構築を目指して参ります。
また、人口減少や長期化する新型コロナウィルスの影響で、いわゆる公助が限界を迎えつつある中、地域社会の「安全でゆたかなくらし」に寄与できる事業者になることへも挑んでおります。
引き続き脱炭素社会の実現に向けて、2020年にリリースした実質CO2フリーの電気「グリーンプラン」・日本初の実質CO2フリーのLPガスプラン「みつばちガス&電気グリーンプラン」の普及促進にも尽力してまいります。
更には、小売電気事業者イーネットワークシステムズで、昨年3月に地方創生に資するエネルギープラットフォーム「SOCIAL ENERGY」、また10月には、電力を通じた電子地域通貨普及の取り組みとして「さるぼぼコインプラン」「アクアコインでんき」に続き、長崎県南島原市の「MINAコイン」普及促進のための「MINAコインでんき」をリリースしました。地方経済の循環と活性化に寄与すべく南島原市への表敬訪問も行い、市長を含めた関係者の皆さまと、再エネ普及や自然資源を活用した環境価値創造の可能性などについても議論させていただきました。
防災・省エネ領域を中心に「エネルギーの使い方」に関するソリューションを扱う三ッ輪ビジネスソリューションズでは、脱炭素社会の実現に寄与する「リユース電池」の運用に取り組んでおります。
その一環として、コロナウイルスの感染拡大防止対策としてワクチン接種が進む中、自治体の接種会場や保管拠点へ、ワクチン保管用フリーザーのバックアップ電源として蓄電池を導入してまいりました。非常時にもワクチンの品質を保持し、安定供給に寄与できると多くの企業や自治体に採用頂いております。
当社は過去の事業環境の激変に際しても、世の中に求められる “価値の創造”に挑むことで、変化を脅威ではなく成長の機会にする、という挑戦のDNAを形成してまいりました。
今後も単なる「エネルギー供給」にとどまることなく攻めの姿勢で踏み出し、地域社会の課題解決を牽引していく企業体を目指して邁進してまいります。
今後とも一層のご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
三ッ輪ホールディングス株式会社 代表取締役社長 尾日向 竹信