新年のご挨拶


旧年中は格別のご愛顧を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

2023年は「withコロナ」を前提に経済活動が徐々に前向きな動きを見せた1年となりました。三ッ輪ホールディングスグループとしても、2024年度の活動方針発表会や&LPG EXPOへの参画、また各種セミナーやイベントへの登壇など、たくさんの皆さまと直接顔を合わせてお話する機会に恵まれたことに感謝申し上げます。

一方、ロシアによるウクライナ侵攻等に起因する供給制約や、エネルギーをはじめとした物価価格の高騰、気候変動の影響による自然災害など、世界における不確実性は引き続き高まり、解決すべき社会課題も山積みとなっているのが現状です。
このような状況下においても、当社グループがコーポレートアイデンティティとして掲げる「新たな価値の創造」により生み出した事業やサービスを地域社会に還元し、社会課題解決の一助とするべく、2023年も各種の取り組みを進めてまいりました。

冒頭にも述べたとおり、創業80年を越えるLPガス事業者である三ッ輪産業は、2023年10月11日に2024年度の活動方針発表会を実施いたしました。懇親会も含め延べ200名の皆さまをお迎えし、今年も無事に当会を開催できたことに、改めて御礼申し上げます。
三ッ輪産業では引き続きカーボンニュートラルLPガスの普及を推進するとともに、各種契約情報をオンライン上で確認できる「みつばちナビ」の展開を本格的にスタートするなど顧客満足と利便性の向上に資する事業活動にも努めてまいります。

電力小売プラットフォーム事業を手がけるイーネットワークシステムズでは、太陽光発電システムとハイブリッド給湯器の定額利用および電気供給をパッケージにした日本初のサービス「ソラリスhot」の提供を開始いたしました。
現在普及しているエコキュートと比較しても環境性能が高く、オール電化住宅よりも光熱費を抑えることが可能となる本サービスの普及推進を通じて、一般家庭における光熱費削減と省エネ促進への寄与を目指しています。

エネルギーソリューション事業を手がける三ッ輪ビジネスソリューションズでは、2021年に岩崎電気株式会社・フォーアールエナジー株式会社と共同開発した「環境対応形 無停電電源装置UPS」が国土交通省で採用されるなど、普及を拡大しています。また、真空ガラス・太陽光パネル・工場乾燥炉の遮熱など各種の省エネソリューションを多様なクライアントに導入することで、脱炭素化のほか労働環境の改善にもお役立ていただいております。

グループ全体としては、ゼロカーボンシティに向け協定を締結した三重県尾鷲市との取り組みとして、森林保全に寄与するJクレジットの創出を目的とした「Regenerative NFT」販売によるプロジェクト「SINRA」の始動、また岡山県西粟倉村で自治体・地域金融機関・当社を含む民間企業の共同出資で地域新電力会社「西粟倉百年の森林でんき」を設立し、エネルギーの地産地消を目指すなど、自治体とのアライアンスによる地域資源を活用した地域社会づくりにも引き続き尽力しています。

2024年も三ッ輪ホールディングスグループは「新たな価値の創造」に挑み続け、持続可能な地域づくりと地域経済の活性化を目指して、自治体をはじめとした様々なセクターと連携しながら取り組みを進めてまいります。

今後とも一層のご支援、ご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

三ッ輪ホールディングス株式会社 代表取締役社長 尾日向 竹信